こんな方におすすめ
- 旅行業でスキルアップしたい人
- 旅が好き”を仕事にしたい人
- 地域を深掘りして学びを得たい人
「旅をする」という行為は、ただ場所を移動するだけではありません。
自分の暮らす地域から少し離れてみることで、
または思い切って海外に出てみることで、
日々の感覚や価値観が一気に広がる——。
僕は旅行業を営みながら、同時に“自分自身の見聞を深める旅”も続けています。
そして来月、海外から訪れる富裕層の方々に向けて、瀬戸内エリアを案内する研修の機会をいただきました。
語学力も経験も、正直まだ十分とは言えません。でもだからこそ、残り1ヶ月の準備に本気で向き合っています。
今回は、
「旅で見聞を深める意味」
そして
「プロとして最新の地域情報をアップデートし続ける大切さ」
について、僕自身の気づきをまとめたいと思います。
旅は“心の移動”であり、学びの源になる
旅というのは、単に住んでいる場所から別の場所へ移動する行為ではありません。
「環境を変える」だけでなく、自分自身の内側にある価値観や感覚を揺さぶり、今までの枠組みを一度解体して再構築する、いわば“心の移動”そのものです。
特に僕の場合、国内より海外へ出ることの方が圧倒的に多く、中国・東南アジアでの滞在が中心でした。国内旅行は、本当に「マラソン大会に出るついで」の色合いが強く、純粋に旅を目的とすることはそれほど多くありませんでした。
大分に行けば温泉、島根に行けば地元の歴史に触れ、四国や広島に行けば独特の空気感を味わう——そんな“部分的な旅”ばかりで、「旅そのものを味わう意識」は薄かったのだと思います。
しかし、今回の研修準備のために訪問地の動画や資料を注意深く見ている中で気づいたのは、
“画面越しの情報と、自分の身体で感じる情報はまったく別物である”
ということでした。
匂い、温度、空気、地元の人の話し方、その土地ならではのリズム。
これらは現地に足を運ばない限り、絶対にわからない。
そしてその「身体感覚」が、ガイドとしての言葉に厚みを持たせ、説得力を与えてくれる。
旅を通して得られるのは、新しい景色だけではなく、
「なぜこの土地がこんな雰囲気を持つのか」
「どういう歴史や文化が背景にあるのか」
といった背景への理解です。
これは単なる知識ではなく、自分が体験とセットで吸収する“生きた情報”です。
旅は学びの連続であり、人間が文明を持ったからこそできる贅沢な体験なのだと、改めて感じています。
観光地も日常も“常に変化する”——だからアップデートが必要
観光スポットや文化施設というと、「昔から変わらないもの」というイメージを持たれがちですが、実際はまったく逆です。観光地というのは、日々姿を変え続けています。
人の暮らしが変われば街の表情が変わり、環境の変化によって建物の役割や価値も変わる。社会情勢や観光トレンドによってサービスのあり方も変わる。
たとえば歴史建築物。
老朽化が進めば修繕が施され、
時代に合わせて案内方法が工夫され、
展示の仕方や説明文も変わっていきます。
修繕の過程で、当時の姿とは細部が違ってくることもあるし、新しい価値が加わることもある。
飲食店であれば、仕入れルートが変わり、料理の味やメニューも進化する。
交通アクセスが変われば、街の人流も変わり、雰囲気が以前と違ってくる。
つまり、
「一度行ったから知っている」では、絶対に不十分なのです。
ガイドという仕事では、
・過去の状態
・今の姿
・これからどう変わっていきそうか
といった“変化の文脈”を理解しながら、お客様へ正しく伝える責任があります。
特に海外の富裕層へ案内する場合、
“情報の鮮度”=信用そのもの。
もし古い情報を伝えてしまえば、
「このガイドは信頼できない」
という評価に直結します。
だから僕自身、今回の研修に向けて
「アップデートし続ける習慣」
を徹底しようと強く思っています。
情報は勝手に入ってこない。
自分から現地に行き、耳を傾け、肌で感じ、歩いて集めるもの。
その積み重ねこそが“お客様の体験価値”を決めるのだと実感しています。
プロとしての準備は“経験不足を補う最強の武器”
今回、欧米の富裕層を対象とした研修に参加できることになり、正直プレッシャーも大きいです。
語学力も、ガイドとしての経験も、まだまだ発展途上です。
参加する他のメンバーと比べても、国内旅行の経験値は間違いなく少ない。
けれど、経験が少ないからこそ得られる視点もあります。
それは、
「準備こそが自分を最も強くしてくれる」
という確信です。
僕が今やっている準備は以下のようなものです。
・訪問予定地の歴史、文化、成り立ちを細かく調査
・現地の最新情報を収集(施設の変更点、展示内容のアップデートなど)
・地元の方のインタビュー動画やSNS発信から“生きた声”を拾う
・英語・中国語でのガイドトークを繰り返し練習
・現地の歩行ルートを把握し、滞在者目線での導線を想像
・想定質問(宗教・文化・食・歴史・政治など)への回答準備
・富裕層の好む体験価値や視点を学ぶ
これらを積み重ねることで、経験不足は確実に補える。
むしろ、知識だけでなく「自分の言葉で説明できる状態」にすることで、
現場での対応力が一気に上がると感じています。
ガイドの本質は、
“どれだけ相手に寄り添えるか”と
“自信を持った説明ができるか”。
そのための準備は裏切りません。
今回の研修も、ただの経験ではなく、
僕の仕事の未来へつながる大切なステップになると確信しています。
まとめ
旅はただの移動ではなく、
自分自身の価値観を広げ、更新し続けるための行為です。
そしてガイドという仕事は、
その旅の価値を他者へ橋渡しする存在。
だからこそ、
地域の最新情報を把握する努力
過去と現在の違いを正しく伝える力
自分の足で見て、感じて、学ぶ姿勢
が欠かせません。
今回の研修は、僕自身にとっても大きな学びの場であり、
未来の仕事へ繋がる大切なステップになると感じています。