つれづれ日記 地方創生

無人駅は外国人にとって観光地になる?地方鉄道を体験コンテンツにする方法

こんな方におすすめ

  • 地方鉄道をインバウンド観光に活用したい人
  • 外国人向けの個人ガイドや小規模ツアーを考えている人
  • 有名観光地だけではない地方の魅力を発信したい人

地方に住んでいると、

無人駅。

単線。

1時間に数本しか来ない列車。

小さなホーム。

田んぼや山の中を走る列車。

こうした風景は珍しくありません。

 

だから日本人からすると、

「無人駅なんて外国人に見せても面白くないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし私は、地方のインバウンドについて考えるとき、

無人駅やローカル線はかなり面白い観光素材になると思っています。

理由は単純です。

外国人旅行者の多くがイメージする日本の鉄道は、

新幹線。

東京の満員電車。

大きな駅。

自動改札。

数分おきに来る電車。

といったものだからです。

 

そこから地方へ来て、

駅員がいない。

改札機もない。

ホームに自分たちしかいない。

列車が来るまで30分待つ。

一両、二両だけの列車がやって来る。

車内から海や田園風景を見る。

 

これは、

同じ「日本の鉄道」でも全く違う体験

になります。

私は地方鉄道を観光にする場合、

「珍しい駅を見せる」

だけでは少し弱いと思っています。

 

むしろ、

駅へ行く→待つ→列車を見る→乗る→降りる→町を歩く

という一連の流れを一つの体験にする。

今回は、

無人駅は外国人にとって観光地になるのか

というテーマから、地方鉄道をインバウンド向けの体験コンテンツにする方法を考えてみます。

外国人にとって「駅員がいない駅」そのものが新しい

日本人にとって無人駅は珍しくありません。

地方では普通にあります。

しかし外国人旅行者からすると、

「駅なのに誰もいない」

というだけでも驚きがあります。

大都市の駅なら、

駅員。

券売機。

改札。

売店。

案内表示。

人。

がいます。

 

一方、地方の小さな駅では、

ホーム。

ベンチ。

時刻表。

小さな待合室。

だけ。

ということがあります。

この違いはかなり大きいと思います。

例えば外国人旅行者を無人駅へ案内したとします。

そこで、

「ここは駅員がいません」

「列車が来たらそのまま乗ります」

「この路線は一時間に○本くらいです」

「この地域では車で生活する人も多いです」

と説明する。

 

すると、

単なる駅が、

日本の地方生活を知る場所

になります。

観光では、

古い建物。

絶景。

寺。

神社。

だけが文化ではありません。

地方の交通システムも文化です。

 

私は、

日本人がどう移動しているのかを見ること自体が観光

になると思っています。

「列車を待つ時間」まで体験として設計する

地方鉄道の弱点としてよく言われるのが、

本数の少なさです。

30分待つ。

1時間待つ。

場合によってはもっと空く。

日本人なら、

「不便」

と考えます。

しかし私は、観光ではこの不便さを逆に使えると思っています。

例えば列車が30分後に来る。

そこで、

駅の周りを歩く。

写真を撮る。

近くの神社を見る。

海を見る。

自動販売機で飲み物を買う。

駅舎で少し休む。

列車の音を待つ。

こうする。

 

すると30分は、

「電車が来なくて困る時間」

ではなく、

「地方の静けさを体験する時間」

になります。

これは地方観光でかなり重要だと思います。

都会では、

時間を効率よく使う。

次の場所へすぐ移動する。

という観光が多いです。

しかし地方では、

わざと待つ。

わざとゆっくり移動する。

という体験を作れます。

 

例えば外国人旅行者に、

「次の列車まで25分あります。少しこの町を歩きましょう」

と案内する。

これだけで、

ツアーのテンポが変わります。

私は地方鉄道の観光化では、

本数の少なさを隠すのではなく、それ自体を体験に変える

方がいいと思っています。

駅だけで終わらせず「車窓」を商品にする

無人駅を見せて、

写真を撮る。

それだけでは、

10分程度で終わります。

だから私なら、

実際に列車へ乗ります。

地方鉄道の面白さは、

駅そのものより、

移動中の景色にある場合があります。

 

山。

田んぼ。

川。

海。

住宅街。

小さな町。

トンネル。

こうした景色が続きます。

特に海沿いを走る路線なら、

旅行者にとってかなり印象に残ると思います。

 

私は、

地方鉄道は「移動手段」ではなく「動く展望台」

として考えた方がいいと思っています。

例えば、

10分。

20分。

30分。

だけ列車に乗る。

その間、

「このあたりは漁港です」

「ここから海が見えます」

「この地域は住宅が少なくなります」

と簡単に説明する。

 

そして次の無人駅で降りる。

そこから港町を歩く。

こうすると、

列車+風景+町歩き

が一つの体験になります。

鉄道好きの人だけをターゲットにする必要もありません。

むしろ、

「日本の田舎を見たい」

という人に向いていると思います。

無人駅から「日本の地方の日常」へつなげる

私は無人駅を、

目的地ではなく入口

として使いたいです。

例えば無人駅で降りる。

そこから、

地元スーパーへ行く。

港町を歩く。

神社を見る。

小さな商店へ入る。

海沿いを歩く。

道の駅へ行く。

という流れです。

 

つまり、

「無人駅を見るツアー」

ではありません。

テーマは、

「ローカル線で行く日本の地方生活体験」

です。

これならかなり面白いと思います。

例えば、

午前9時。

小さな駅から列車に乗る。

20分ほどローカル線を楽しむ。

無人駅で降りる。

町を30分歩く。

地元スーパーへ入る。

昼食は地元の定食屋。

その後、海や港へ行く。

このように組み合わせます。

 

外国人旅行者にとって、

東京から新幹線で山口県へ来ること自体は簡単です。

しかし、

そこから先の小さな町。

無人駅。

ローカル線。

となると、一気にハードルが上がります。

だからこそ、

地元を知るガイドが一緒にいる価値

が生まれます。

切符の買い方。

乗り方。

降り方。

列車の本数。

どこで降りればいいのか。

旅行者が一人では不安に感じる部分をガイドが補う。

 

その結果、

普通なら行かない場所まで行ける。

これが地方インバウンドの大きな魅力だと思います。

「何もない駅」に物語を付けるのがガイドの仕事

無人駅を外国人に見せるとき、

一番重要なのは、

そこに何があるか

だけではないと思います。

場合によっては、

本当に何もありません。

店もない。

観光施設もない。

駅員もいない。

人もほとんどいない。

しかし、

「何もありません」

で終わると観光にはなりません。

そこで必要なのが、

物語

です。

 

例えば、

「この駅は地元の高校生が通学に使います」

「この地域では車を持っている人が多いです」

「昔はもっと利用者が多かったです」

「この列車は一両だけで走ることがあります」

「海沿いの集落をつないでいます」

と説明する。

そうすると、

小さな駅の背景に、

そこで暮らしている人の生活が見えてきます。

さらに、

列車の乗り方。

無人駅での運賃の支払い方。

ワンマン列車の仕組み。

地方鉄道の維持。

こうした話もできます。

 

外国人にとっては、

「日本の鉄道=すべて最新」

というイメージがあるかもしれません。

そこで、

最新の新幹線と、地域を支える小さなローカル線が同じ日本に存在している

ことを見せる。

これは面白い対比です。

私は地方の観光ガイドの役割は、

名所を説明することだけではないと思っています。

何もないように見える場所に、

背景。

意味。

生活。

を付ける。

 

これが、

「場所」を「体験」に変える作業

だと思います。

まとめ|無人駅は「日本の地方」を体験する入口になる

無人駅は外国人にとって観光地になるのか。

私は、

十分になると思っています。

ただし、

駅の写真を撮って終わりでは弱いです。

大切なのは、

無人駅。

待ち時間。

ローカル列車。

車窓。

町歩き。

地元の食事。

港。

スーパー。

といったものをつなげることです。

 

私は無人駅そのものを売るのではなく、

「地方鉄道で日本の日常へ入っていく体験」

として売りたいです。

新幹線なら外国人旅行者も自分で乗れます。

東京の地下鉄も情報が大量にあります。

しかし、

一時間に数本しかない列車。

小さな無人駅。

ワンマン列車。

海沿いの集落。

こうした場所は、一人では少し不安になります。

 

だからこそ、

地元を知る人と一緒に乗る。

そこで初めて安心して、

「普通の日本」

へ入っていけます。

地方には、

巨大なテーマパークがなくてもいい。

有名な寺がなくてもいい。

無人駅。

一本の線路。

一両の列車。

誰もいないホーム。

これだけでも、

外国人旅行者からすれば、

東京では見られない日本

になる可能性があります。

 

私は地方インバウンドでは、

「何もない場所をどう観光地にするか」

ではなく、

「そこにある日常をどう体験として見せるか」

を考えた方が面白いと思っています。

無人駅は、その入口としてかなり使える観光コンテンツになると思います。

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